Poet
何気ない日常を観察し
自分の言葉で
表現しようと試みる
けして妥協せずに
ロケーション : 2005年12月22日(木) 沖縄
登場人物 : Toi ・ Ai ・ 詩人 ・ 他
詩人 : Are you Poet ? (貴女は詩人ですか?) Oh ! ...Well...
Toi ナレーション :
アメリカを代表する、偉大な詩人に「はじめまして」の握手と挨拶を交わしたら、いきなりそう聞かれて、私は言葉を失いました。
米領事館の招きで、政治学者の御主人と来沖されたシュラミス・ウェチャア・ケイン女史は、初日沖縄北部の大学で、二日めは中部の大学で朗読会を行われました。
私は通訳の Ai (あい)叔母様に連れられて、拝聴させていただくことができたのですが、そのビックリは、初日開催直前の出来事でした。
詩人 : I honestly love Poet very much ... ◇△○?・・・
Toi ナレーション :
その後に続いた言葉がはっきり聞き取れないほど、返事が擬音になってしまうほど、私は意表を突かれてしまったのです。
でもそれは、とてもとても、暖かなビックリでした。
あらっ!
Toi ナレーション :
叔母様によると、それはとても珍しいことだったそうです。
私はしばらくの間、とても不思議な印象に包まれて、どこかフンワリしていました。
スタッフ : お茶どうぞ! クッキーもありますから 適当にやっててね。
Toi ナレーション :
レクチャールームの後方に置かれた小さなテーブル一杯に置かれたティーセットから、私は紙コップに半分ほどブラックコーヒーを注いで、クッキーを一つ手にしたまま右端中段の席に着き、この稀な機会の、稀な空気と場景を味わっていました。
初日の参加者は講師の方々が多くいらしたように思います。
そのうち時間が来て、ルーム後方で談話されていた女史は、スタッフの女性に手を添えられながら、真ん中の通路をユックリと、ユックリと、壇上に向かって進まれました。
その足取りは、年月を積み上げた老貴婦人が、長旅を経て、集大成の片鱗を私達に見せてくれるセレモニーのオープニングのようで、参加者全員が息を飲むほど、一歩一歩が重く、緊張感と期待感を高めました。
詩人 : ココに皆さん良くご存知の百円玉があります。 貴方の言葉で、感じたままを表現してみてください
Toi ナレーション :
一通りの御挨拶の後、女史がポエム(詩)とはどういうものであるかを、具体的に説明された時のことでした。
新鮮で和やかな空気が流れる中、女史は数人とやり取りしながらコメントを述べ、シンプルな言葉との付き合い方を、私達に体験させてくれました。
日常の何気ないものを観察し、自分の言葉で表現するところから始まるのだと。
その時にはもう、重そうに体を運んでいたあの姿はどこにもありません。
ホンのわずかな時間で、女史は私達をポエム(詩)の世界に、言葉の世界に引き込んでしまったのです。
そして、女史の朗読が始まりました。
詩人 : Before you begin, you must love to hold ...
Toi ナレーション :
私の英語力では、ポエム(詩)に感銘するのは無理があります。
でもこの日は私にとって、女史の一挙一動が、ポエム(詩)との出会いでした。
耳を澄まし、目は予め配られたコピーのラインを追って、女史の朗読を心に響かせながら。
時折頭を上げて壇上を見る度に、女史が輝きを増してゆくのがハッキリと映りました。
「なんて若々しい!」
もう別人のようでした。
詩人 : 毎日、自分と自分の言葉に向かい合う時間を一定以上持つこと、それを自身に義務付けています。 たくさんの書籍に目を通し、言葉の世界を探求します。 そして表現する時、言葉に妥協してはなりません。
Toi ナレーション :
朗読の後の質疑応答で、女史は御自身の日課について、日々の修練についてこう述べられました。
最後の一言は、無論100%ではないにしても、怯んでしまうほど厳しい姿勢だなって、いまでも深く印象的に残っています。
詩人 : ココに皆さん良くご存知の百円玉があります。 貴方の言葉で、感じたままを表現してみてください
Toi ナレーション :
二日目は中部の大学の一室、参加者はアメリカ詩の勉強をしている英文学専攻の学生さん達とその先生でした。
全体の流れは前日とほぼ同じでしたが、授業で実際に英語の詩を書かれている皆さんは、具体的な手法について多く質問され、女史の嬉しそうな受け答えがとても記憶に残りました。
女史はこの日スタートから毅然とされていて、とても楽しそうでした。
旅の疲れが二日めで癒えたというよりも、参加者に詩の世界を披露しながら、女史が女史の世界を表現されること自体が、なによりもあの輝きを生んでいるのだと、私にはそう思えます。
叔母様ありがとう! とても素晴らしい体験でした! 良かったわね!
Toi ナレーション :
叔母様は初対面の女史と打ち合わせをほとんどしませんでした。
初日に挨拶を交わして二言三言、それだけで。
デボラ( Deborah Brown ) さんと マイク( Mike del Ferro ) さんのも凄かったわよね! ホント、あんな間近で聞けるなんてもう感激でした!
Toi ナレーション :
それは今回叔母様に呼ばれた直後、12月3日と5日のジャズ・ライブ・パフォーマンスのこと。
世界中に知られるジャズ・ポーカリストのデボラ( Deborah Brown ) さんと、
ピアニストの マイク( Mike del Ferro ) さんが来沖され、それは米本土に多大な被害を及ぼしたハリケーン災害へ日本が贈った支援に対するお礼なのだそうで、あんなに偉大なミュージシャンが、前宣伝もほとんど無く、到着したその日の夜と、一日置いた二日に渡って無料のライブを披露し、翌日には帰られてしまうなんて私には信じられないことでした。
やはり通訳としての叔母様に連れて行ってもらい、5日は特にロックミュージシャンが集まる地域で知られる胡屋アーケードのストリート・ライブで、耳の肥えた畑違いのギャラリーが、一曲終わる頃にはもう熱狂!
沖縄にしてはとてもとても寒い日でしたのに、その熱気の中でデボラさんが歌った「サマータイム」がなんともいえず印象的でした。
3月にも誘ったでしょ? あ、春休みのバイトで来られなかった時? あの時は、ボブ・ミルンさんだったのよ !
Toi ナレーション :
あの映画、「スティング」の音楽で有名なラグタイムの大御所、ボブ・ミルン(Bob Milne) さんがいらっしゃったそうで、その時も叔母様に声をかけてもらったのですが・・・今になって悔やんでしまいます。
その直後、Mu(むつみ)さんから SPRout の新企画調査に行ってらっしゃいと、初めて仕事で沖縄を訪れたのでした。 あの日の夜も忘れられません。 ( 関連Story : W-life )
今回も、叔母様が誘いの電話をくれた時と前後して Mu(むつみ)さんから 「 そろそろまた行ってらっしゃい 」 と、出張を仰せつかったのですが、どうもタイミングが良すぎて腑に落ちません。
新企画の調査とは、「 沖縄のファッション事情と可能性について 」 なんですが・・・。
詩人 : Are you Poet ? (貴女は詩人ですか?) ・・・ホンの少し
Toi ナレーション :
今ならそう答えられるかもしれません。
書くことに、感じたままを言葉で表現することに、勇気を頂いた今なら。
あれほどの方が、今でも本をたくさん読んで、言葉の探求を続けられてらっしゃるのなら、初心者の私が躊躇しても始まらないと。
今は無理でもいつの日にか、英語で書いてみたいものです。
ポエム(詩)って? 歌詞も入るのかしら?
女史は言いました。
定型ラインに言葉を乗せる手法は、例えば「五七五」とか、日課の出だしにリズムをつけるためには役立つから推奨します、と。
でも、定型ラインにこだわるのはアマチュアだと、そんなドキッとしてしまうようなことも・・・。
今の私は無理する必要なんてないから、歌詞にもなりえるポエム(詩)を書いてみたい。 そんなことをイメージしてたら、ふと、satomi さんの作詞 「月のしずく」 を英訳してみたくなりました・・・。
drop of the moon
Language is the love letter of the drop of the moon
Pathos is the dream or phantom of a bubble
They are gloss or sigh to which it is by carrying out
and a smell whispers about love
The voice of war and evil is the wind of a continuous chorus of cicadas
Warmth of the love which cools down and dies by the end of time
The transitory recollections over which it has passed are illuminated
The feeling thinks -- wants to meet
becomes a wish now quietly
The drop of the moon also wets pathos
The moon of a lower bowstring appears
The water surface like a mirror
The flower of 10,000 leaves which were in all glory at the world
dyes people’s mind by that direction of recollections, and pathos
Dear -- and the language to compose are that
direction of now and heavens quietly
The drop of the moon also wets pathos today
A waning crescent moon states
Love which continues forever --